【音楽】井上陽水奥田民生「ショッピング」全曲レビュー

2021年7月16日

こんにちは。めたろんです。

 

この記事では、井上陽水も奥田民生が好きだけれど、この2人がコラボした作品はまだ聴いたことがないという方に向け、井上陽水奥田民生の初アルバムである「ショッピング」について解説しています。

 

何年たってもオフビートな明るさとユーモア、クオリティを提供してくれる素敵なアルバムです。

 

めたろん
この記事を読み終わるとお気に入りの作品が1枚増えるかもしれません。

 

 

それでは見てみましょう。

 

【音楽】井上陽水奥田民生「ショッピング」全曲レビュー

 

井上陽水奥田民生「ショッピング」について

CDをプレーヤーに入れて聴くことががめっきり減った昨今だけれど、手放すのが惜しいCDが、誰にでも数枚はあると思います。

 

めたろん
「ショッピング/井上陽水奥田民生」は私にとってそんな中の一枚です。1997年のリリース。もうそんなに経ってしまったのか、いやはや;O ̄)

 

ご存知、井上陽水と奥田民生という2人のビッグミュージシャンがコラボした、ゴージャスかつオフビート、オリジナリティにまみれた作品です。

 

生活を愛しているのか、はたまたそこから逃げたいのか、どちらにしろ「生活」あるいは「人生」が散りばめられたアルバムのように感じます。作品の中で「生活」や「人生」はキレイな洋服を着せられ、あるいは小麦色の肌をして、あるいは月光を浴び、好ましく存在しています。

 

同僚
忍び寄る不安や恐れとは一定の距離を保とう。面と向かわずにいようというような人間ぽさも感じる。

 

あるいは逃げられないのなら、楽しいことと組み合わせてみたらどうだろう?そのハーモニーを味わってみたらどうだろう?

 

そんな様々な試みがなされている一枚。

 

さてさて前置きはこれくらいで、、さくっと全曲紹介してみましょう〜

 

全曲レビュー

侘び助

オープニング曲の気負いは皆無。「おまえら ただひたすら選んで行けばいい」と、脱力しながら大きく肯定し、アルバムがはじまります。

 

2CARS

えんえんと高速道路を走る車の助手席でまどろむように、気だるく流れていくナンバー。

 

相当の決意

「相当な美しい決意」とはなんだろう?できるだけの仕事をし、疲れたら旅に出て、人と関わって生きていこうとする健気な決意。

 

ショッピング

甘い逃避を歌う曲。うきうきするようなリズムに乗せて。嫌なことぜんぶ忘れて、買っちゃお~~♡

 

意外な言葉

アルバムの中ではダウナー系の曲。

「呼びかけてくれても僕にはもう届かないんだ」

不可逆のかなしみ。人生の一場面。

 

カラフル

前曲から一転、ごきげんな恋人達の曲。アートを愛でるように女の人の「部分」や「気分」を愛でながら歌い上げます。

 

2500

地上や現実から意識が舞い上がり、2500という数値の不思議なフィルターを通して世界を賛美する曲。

 

AとB

何度でも、飽きもせずに交わりを繰り返す幸せな二人。お互いが持ちあわせる物事だけで満ち満ちていくひととき。

 

月ひとしずく

社会にもまれ、時に疲れてしまう時。

人にまかせてしまいなさいよ。何も言わなくていい。一緒に行こうと手を差し伸べる、思いやりにあふれた曲。

 

手引きのようなもの

アルバムの中で「しっとりと泣かせる」を担当する曲。井上陽水の、自問自答のような、語りかけるような歌の進行が心地いい。

 

ありがとう

ひたすら「ありがとう」に全振りした曲。

能天気なビートに乗せて、嫌な人、好きな人、関わる人々全てにありがとう!

 

アジアの純真

大ヒットしたPUFFYバージョンに比べ、よりファンキーでやけっぱちみたいな愉快な編曲と歌です。

どこへでも行ける。どこへでも行こう。全方向にポジティブをまき散らしながらフィナーレ!

 

 

まとめ

こうやって全曲振り返ると、改めてかっこよくて温かいアルバムだと感じます。

なぜか朝顔の押し花をこの作品のジャケットとブックレットに貼り付けた20年前の私(写真参照)。なにを考えていたんだろう( ?´_ゝ`)

 

ともあれ、これからも折に触れ聴き続ける一枚になりそうです。

 

読んでいただきありがとうございました(^^)/

 

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