新しい美術:NFTマーケットで売れているアートの特徴5つ

2021年11月8日

こんにちは。めたろんです。

 

最近「NFT」という言葉、よく聞きますよね。

 

NFTのマーケットは最近ますます盛り上がりを見せ、これまであまり知らなかった人も、いったいどんなものが売買されているんだろう? と興味を持つことが多いのではないでしょうか?

 

ポテちゃん
私は絵を描くのが好きだから、NFTマーケットに出品してお金を稼いでみたいけど、どんな作品なら買ってもらえるんだろう?

 

とまくん
NFTマーケットで評価の高い作品は、どうやらこれまでの美術、例えば「モナリザ」のような重厚な美しさとは違う価値観で制作されているようだ。。 その辺りを詳しく知りたいなぁ

 

この記事では、現在NFTマーケットプレイス「OpenSea」で取引されているトップランクのクリエイターの作品レビューを通し、NFTマーケットで売れているアートの特徴5つについて解説しました。

 

そもそもNFTとは何か?について、より基本的なことをまとめた記事はこちら↓

 

 

それでは見てみましょう!

 

 

新しい審美眼:NFTマーケットで売れているアートの特徴5つ

 

この記事では、「NFTコレクション」という言葉が登場しますので、あらかじめ説明します↓

 

NFTコレクションとは

NFTマーケットプレイスに作品を出品する時に設定する項目のひとつ。

PCのデスクトップでいうと、おそらくフォルダのようなもの。

現状ほとんどのクリエイターは最初にまずコレクションを作成し、その括りの中で作品を出品していきます。

 

結論:NFTマーケットで売れているアートの特徴5つ

 

  1. 独自の世界観や、作品背景がある
  2. シリーズものである
  3. シリーズものであるが、ひとつひとつの完成度が高い(あるいは注意深く自動生成されている)
  4. 仮想ゲーム空間や、独自のクラブなど、魅力的なコミュニティとの連携が設定されている
  5. 10,000点前後が発行されているケースが多い

 

まとめの項で詳しく述べますが、

その前に実例を見ることで理解を深めていきましょう。

 

NFTアートのトップランカー5選

CryptoPunks(Larva Labs)

出品作品数:10,000

いまやNFTといえばCryptoPunksを連想する人も多い、最古参であり現在最も価値のついているNFTコレクションの一つです。

アルゴリズムにより自動生成された24×24ピクセルのアート画像で、基本人の顔でありながら出品された1万点すべてが違う絵柄になっています。

 

見た目としては単純なドット絵にも見えますが、自動生成ということもあり作為のないとぼけた味わいがあります。

 

ポテちゃん
少しずつ全て違うキャッチーな顔という点で、コレクター心を大いにくすぐるデザインと感じるわね。

 

NFTの黎明期を象徴するコレクションであることから、今後もその価値は上がっていくのではないでしょうか。

 

Bored Ape Yacht Club

出品作品数:10,000

手描き風(?)の、コミカルな猿が様々なバリエーションで描かれたコレクションです。

このコレクションのNFTを購入すると、そのNFTがそのままBored Ape Yacht Clubの会員権となるようです。この特徴により付加価値が上がったこともあるのでしょう、2021年11月某日時点でランキング2位の人気を誇るコレクションです。

このようにNFTには絵柄そのものだけでなく、特定の権利を付与する設定もできることから、さまざまなプレミア性を生んでいることも面白いですね。

 

Parallel Alpha

出品作品数:382

Parallel Alphaは、その世界観として超未来世界を詳細に設定し、その世界にまつわるモノや現象を美麗なCGアート(?)で表現したとても創造的なNFTコレクションです。

各作品の下部には作品の名前とQRコードが記載され(これも作品の一部となっています)、トレーディングカードのような印象も受けます。

世界観としては枠組みがしっかりしていますが、それぞれの絵柄もとても作り込まれていて見応えがあるので、アートそのものに魅力を感じて入手するファンも多いと思われます。

 

The Sandbox

出品作品数:10,190

The Sandboxは仮想空間メタバース上で自由に行動を楽しむゲームでもあります。

そこに登場するアイテムやキャラクターがNFTコレクションとして展開されています。

 

メタバースとは

meta(超越した)とuniverse(世界)の合成語》インターネット上に構築される仮想の三次元空間。利用者はアバターと呼ばれる分身を操作して空間内を移動し、他の参加者と交流する。

コトバンクより引用

 

レゴブロックのようなレトロな雰囲気で親しみやすい様々なアイテムが並んでいます。

ゲーム内で利用できるキャラクター・アイテム・ゲームを自作することができ、そのすべてをNFTマーケットプレイスで販売したり提供したりすることもできるそうです。

 

とまくん
もうなんだか分からなくなってきますが、とにかくとても楽しそうだね!

 

参考サイト:The Sandbox/SAND(ザ・サンドボックス)とは?始め方や稼ぎ方を徹底解説

 

JUNGLE FREAKS BY TROSLEY

出品作品数:10,000

こちらもお猿さんです。特徴としては、漫画家George Trosley氏による100%手描きのコレクションであるということ。

2077年人類が滅亡しゴリラとゾンビが生き残りをかけて戦うという世界観。

実にさまざまな個性をもったゴリラが展開されています。中にはゾンビになってしまったゴリラもいるようです。。

 

まとめ

これまでのレビューを踏まえ、売れているNFTコレクションの5つの特徴についてまとめます。

 

独自の世界観や、作品背景がある

CryptPunks のアルゴリズムによる自動生成はNFTの刷新性を体現しているように見えるし、Parallel Alphaの高度に作り込まれた世界観は、そのコレクションの魅力をブーストしています。

 

めたろん
NFTアートを制作するなら、まず世界観を構築するところから始めるのがよさそうですね。

 

シリーズものである

NFTセールスのトップランカーのコレクションはほぼ全て、上で述べたような世界観や物語に基づいたシリーズものになっています。

NFTを購入する人は、こうした作品群をじっくりと見比べて入手し、時にはそれを転売もし、トレーディングカードのレアカードを扱うように取引を楽しんでいるようです。

 

ひとつひとつの完成度が高い(あるいは注意深く自動生成されている)

シリーズものでありながら、ひとつひとつが注意深く作成されているのが売れているNFTアートの特徴です。

The SandBox の ゲームアイテムめいたアートはコレクション熱を大いに刺激しそうだし、

JUNGLE FREAKS BY TROSLEY はひとつひとつ手描きで出品数10,000ということですが、どの作品も丁寧に描かれており、尋常でないコミット度の高さが伺えます。

 

仮想ゲーム空間や独自のクラブなど、魅力的なコミュニティとの連携が設定されている

上でも述べましたがBored Ape Yacht Club(BAYC)は、購入したNFTがYachtクラブの会員カードとしても機能し、会員限定の特典にアクセスすることができるようです。

過去にはオークションで約27億円で落札されたというこのNFT。いったいどんな特典にアクセス可能なのか、想像もつきません。

 

参考サイト:Blockchain Game Info

 

10,000点前後発行されているケースが多い

NFTのひとつのコレクションで発行する数は、多すぎても少なすぎてもだめと言われます。

今回紹介したトップコレクションのうち、Parallel Alpha以外は約10,000点の出品となっています。

 

とまくん
NFTコレクションとしての価値を持たせるためにはある程度の作品数が必要なんだね
めたろん
コレクションとしての体を成すボリュームを持ちながら、希少価値も付加する。その絶妙な量が10,000点前後なのかもしれません。

ただここで述べたNFTコレクションは、どれも圧倒的な知名度や取引量を誇るものばかりなので、駆け出しのNFTクリエイターの場合は違うアプローチでコレクションを育てていく必要があると思われます。

 

まとめのまとめ

いかがでしょうか。

未来的で華やかな魅力に満ちたNFTの世界。

しかしながら影響力をもつに至ったクリエイターたちはイノベーターとしての早期有利性を享受しながらも、やはり相当な努力を積み上げていると感じました。

これまでの美術とは少し変わった価値観や審美眼で取引されるNFTアート。

今後もリサーチを続けたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/

 

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