DTPデザイナーがWebデザイナーを目指す時に知っておくべきこと

2021年10月15日

こんにちは。めたろんです。

この記事では、DTP(紙媒体)デザイナーがWebデザイナーを目指す時に知っておくべき内容についてまとめています。

 

こんな人に役立つ記事です

  • Webデザイナーになりたい
  • DTP(紙媒体)でのデザイン経験はあるけれど、Webデザインは未経験
  • Webデザイナー特有の仕事の流れを知りたい
  • Webデザイナーになるためにやるべきことを知りたい

 

詳しく説明します↓

 

DTP(紙媒体)デザイナーがWebデザイナーを目指す時に知っておくべきこと

DTPデザインとWebデザインの違い

DTPデザインの仕事の流れ

DTPデザインでは、下記のように仕事を進めることが多いと思います。

1. ヒアリング

  • 要望やビジョンを聞く
  • プレゼンやラフデザインで方向性のすり合わせをする

2. 制作

  •  情報の取捨選択しながらデザイン・レイアウトを行う
  •  必要に応じてグラフを図を作成する

3. 試し刷り

  •  デザイン・色味・版ズレ・写真違い・文字などをチェック
  •  試し刷り←→校正 を繰り返す

4. 印刷

  •  校正完了 → 印刷依頼
  •  裁断や加工

5. 納品

 

参考サイト:DTPデザイナー/情報を見やすく分かりやすくデザインするクリエーター

 

Webデザインの仕事の流れ

Webデザインにおける基本的な仕事の流れは以下のとおりです。

1. ヒアリング

  •  完成像・目的・ターゲットを聞き必要な施策を設定
  •  企画書をつくり目的や必要な機能の提案も行う

2. コンセプト設計

  •  Webサイトの方向性、ペルソナ(ターゲット)を設定する
  •  レイアウトの検討、ユーザビリティ・アクセシビリティの追求など

3. ワイヤーフレームの作成

  •  レイアウトの骨格となるデザイン案を作る
  •  Webサイトの構成要素の配置を決める

4. グラフィックの制作

  •  Webサイトの詳細なデザイン作成
  •  ロゴやバナー画像など各パーツ

5. コーディング

  •  HTMLやCSSを記述してWebサイトを実装する

6. テスト

  •  誤字脱字やリンク遷移などのチェック
  •  Webサイトの機能や目的によって、テスト内容は変わる

7. 納品、納品後のメンテナンス

 

参考サイト:Webデザイナーの仕事内容について工程ごとに解説

 

ここが違う!

上記をふまえ、WebデザインとDTPデザインでは結局どこが違うのか? を以下に説明します。

 

求められる知識とスキルが違う

ここが一番の違いと言えます。

Webと紙媒体ではその成り立ちが全く違うのはデザイナーであれば多くの人が承知のことと思いますが、

基本的なスキルと知識はディテールだけでなく土台としても必須なので、Webデザイナーを目指すときには避けて通れない入り口となります。

 

マーケティングが違う

細かな違いはたくさんありますが、大まかな視点で一例をあげると下記のような違いがあります。

  • DTPデザイン(=ポスター・雑誌広告・折り込み広告)では比較的広範囲な人をターゲットにする
  • Webデザイン(=Webサイト)ではより絞り込んだ人をターゲットにする

またWebデザインにおいてはネット検索で表示される前提から、ターゲットはより能動的であるなどの違いもあります。

 

顧客の理解度が違う

DTPデザインにおいては紙の上に印刷されている、ということは誰が見てもわかりますよね。

ところがWebデザインにおいては、そのデザインがどのように成り立っているか、構造的な理解が顧客にとって難しいことが普通です。

これは顧客への説明や修正等にもWeb特有の対応が求められることを意味します。

 

納品後のメンテナンスの有無

DTPデザインの場合は印刷して納品すればデザイン作業は一旦完了となりますが、Webデザインは納品した後にも検証や修正が発生します。

WebデザインはDTPデザインに比べ、動的であるがゆえに起こりうる事象の予測がむずかしいという側面があります。

 

DTPデザインとWebデザインの共通点

DTPデザイナーとしての経験は生かせないのか?というと、そんなことはありません。以下のような共通点があります。

 

顧客からのヒアリング

要望や目的を注意深く聞き、デザインやレイアウトに落とし込む点は共通しています。

 

大まかなスケジュール感

下記のような仕事の大まかな流れは共通しています。

ヒアリング → 方向性のすり合わせ → 制作 → テスト(試し刷り) → 修正とチェック → 納品

 

DTPデザイナーからWebデザイナーになるまでのロードマップ

ここまでをふまえ、DTPデザイナーがWebデザイナーになるために具体的にどんなアクションをとる必要があるのか? について箇条書きにしました。

 

メモ

ここではWebデザインの制作会社へ入社する場合で考えました。

他にもクラウドサービスで仕事を受けていく等の方法があります。

 

DTPデザイナーからWebデザイナーになるまでのロードマップ

  1. HTMLやCSSをはじめとしたWebデザイン特有のスキルや用語を勉強する
  2. 勉強した知識を使って実際にサイトを作ってみる(ポートフォリオ)
  3. 会社に入る
  4. OJTで勉強した内容と現場で求められる内容をつなげていく
  5. スキルや用語の勉強を続ける
  6. トライアンドエラーを繰り返し経験を積む
  7. 数年でWebデザイナーとして一人前に!
めたろん
入り口である知識・スキルを身につけてしまえば可能性が広がると言えそうですね。

 

まとめ

DTPデザイナーがWebデザイナー目指す時に知っておくべきこと

  • Webサイト作成における特有のスキル・知識の習得は絶対に必要
  • スキルと知識以外では、DTPデザイナーとしての経験を活かせる

ここまでに述べたように、WebデザインにおいてはHTMLやCSSをはじめとした特有のスキルや知識を求められるので、そこはまず絶対に身につける必要があります。逆に言うと最初に取り組むべきことが明確であるともいえますね。

 

スキルや知識を身に付けた上で求められるのは、コミュニケーション能力や根気強さなど。DTPデザイン業務でも培われるものなので多少なりとも経験を活かせる部分ですね。

 

Webの世界では求められるデザインやスキルも刻々と変化し、勉強し続けなければいけない苦労もありますが、DTPデザインの経験が活かせる部分も多くあります。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/

 

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