こんにちは。
この記事では、「脱物質化」について各カテゴリーからの考察をまとめています。
こんな人にオススメ
- 「脱物質化」とはどういうことなのか、具体的な事象を通して知りたい
最近、近未来におけるテクノロジーの急激な進化についての話題に事欠きません。
そんな中、よく耳にするのが 「脱物質化」や「非物質化」という言葉。
環境問題がさけばれる中、環境負荷の一因ともなっている物質依存から抜け出そうという動きのようです。
具体的な事象別にみてみましょう。
Contents
【近未来】「脱物質化」とはなにか?
書籍 & CD の脱物質化
すでに現れている事象としては書籍や音楽CDの非物質化があげられるでしょう。
「サブスクリプション」の登場によって、多くの人の部屋から音楽CDの棚は消えつつあるようです。
本の脱物質化
そして街の書店も減っています。
今はまだちゃんと存在していて足繁く通う人も多いと思いますが、電子書籍で本が買われる割合が今後減ることはないでしょう。
「紙の本」に愛着をもつ人々の気持ちには根強いものがありますが、今の子供たちや未来の人々が同じように思うかどうかはわかりません。
お金の脱物質化
通貨においても、キャッシュレス化が進んでいますね。
ビットコインを始めとする仮想通貨は、ほぼ数字だけの存在であるのにもかかわらず、その価値の増減が多くの人々の関心を得ています。
スクリーン & モニターの脱物質化
また将来的には、TVなどのスクリーンが非物質化すると言われています。
ヘッドセット、あるいはコンタクトレンズのようなデバイスにいわゆるVR(バーチャルリアリティ)が搭載され、個人個人がそれぞれ好きなコンテンツを楽しむ世界が実現間近です。
自動車の脱物質化
自動車についても物質的な絶対数が激減する兆しがあります。
自動運転やシェアライドの普及によって、個人が自動車を所有することがなくなり、一定数の自動車が常時誰かをどこかに運んでいるという状況は一部すでに実現済みです。
駐車場に停めっぱなしの車も姿を消すだろうと言われています。
コミュニケーションの脱物質化
やがては対人関係すら脱物質化していくかもしれません。
すでに私たちはSNS上で交わされるメッセージや様々なカウンターの数字が、対人関係の内の大きな比率を占めていることに慣れています。
あのフェイスブックが構築に取組んでいる「メタバース」は仮想現実としての3次元空間で、こうした仮想空間での不動産売買やビジネスなどがすでに始まっているようです。
実際に対面し相手の存在を「物質」として感じる機会が今後ますます減っていっても、不自由に思わない未来がすぐそこなのかもしれません。
これからどうなるの?
そうして脱物質化や非物質化が進んで行った先にはなにがあるでしょう?
すでに若者は、ひと昔前にはステイタスであった高級時計や自家用車に興味を示さなくなっていますが、
今後はブランドのファッションや宝石、ハイクラスの住居など、今の人々が憧れる物質的豊かさもが価値を失くしていくかもしれません。
なぜなら、適したデバイスを手に入れられれば、誰しもが仮想現実の中で望むものを手に入れられる世界がやってくるからです。
スピルバーグ監督の映画「レディ・プレイヤー」では、世界中のユーザーが仮想世界に集い、現実では考えられないような素晴らしい能力を得て、縦横無尽にゲーム世界をプレイしています。
ここまでくると、ログアウトしたあとの現実世界は灰色にしか感じられないだろうし、そこにとどまる意味もないと思えるかもしれません。
そんな世界がくることが面白そう!と感じますか?
それともデジタル世界のなかで得られるものが本当に価値のあるのものなのかどうか、疑わしいと思うでしょうか?
未来においては、現実世界への執着を捨てきれない人は幸せを感じづらくなるかもしれません。
力を抜き身を委ね、「豊かな」仮想世界を心置きなく楽しめれば、ノーストレスの一生を過ごせる未来がすぐそこまで来ているのかもしれませんね。
だとすれば、そうなふうに思える気持ちをできるだけ長持ちさせたいな、まだしばらくは物質にすがる世界を味わっていたいな~とも思います。
あなたはどう思いますか(^^)?